総務文教常任委員会 委員長報告

 各常任委員会に分割付託された議案第33号 「平成24年度太宰府市一般会計補正予算(第1号)について」の総務文教常任委員会所管分について、その審査内容と結果を報告いたします。

 歳入の主なものとしましては、18款1項1目、財政調整資金繰入金2,276万6,000円の増額補正、これは今回の 6月補正財源として、財政調整資金を充てるものです。 平成23年度末の財政調整資金残高として、20億2,823万7,163円となる予定であるとの説明を受けました。

 歳出の主なものとしましては、まず、2款2項5目:地域コミュニティ推進費、19節:コミュニテイバス運行補助金 231万7,000円の増額補正、 これは、開設予定である連歌屋地域線への運行補助で、 地元との協議が整ったことから、 運行経費を280万8,000円、 運賃収入を49万1,400円とそれぞれ見込み、 差し引き231万6,600円を計上しているものであります。

 連歌屋地域線は、道路狭隘で傾斜地に居住する高齢者の外出支援として地元要望を受け、定時定路線型バスとして早期に運行開設予定であること、西鉄太宰府駅、西鉄五条駅、浦の城団地内など12のバス停を地元との協議で、すでに選定していること、コミュニティバス湯の谷地域線の運行空き曜日である火曜、木曜、土曜日の3日間、4往復で運行すること、料金は200円の定額制とし、ただし連歌屋の自治会が用意するチケット制にすることにより1回につき50円を地元負担することで協議が整っていることなど、 説明を受け、その他関連する質疑に対し、執行部から詳細な補足説明、回答を受けました。

 次に、10款5項1目、保健体育総務費、 総合体育館設関係費、13節:工事設計監理等委託料3,700万円の増額補正。
  これは当初予算2,000万円とこの補正額を合わせた5,700万円により、用地協議に必要な調査、基本設計及び実施設計等を行うための補正であり、補正財源として、歳入に総合運動公園整備事業基金からの繰入金として同額が計上されております。

 次に、10款5項2目、少年スポーツ公園費、1節:報酬54万8,000円を、13節:委託料に全額組み替える補正。
  これは少年スポーツ公園のカギの開閉、トイレ清掃など管理をお願いしていた個人の方から本年3月に開放管理員辞退の申し出があったため、7月からNPO法人だざいふソーシャルクリエイションに管理業務を委託するためのものであります。
  4月から6月までの管理については、委託料の既決予算の範囲内で、急きょシルバー人材センターへ委託しているとの補足説明を受けました。
  委員からは、 年度途中に、シルバー人材センターから管理業務実績のないNPO法人へなぜ委託先を移行するという判断をしたのか などについて質疑があり、 執行部からは、 7月以降の管理委託について、シルバー人材センターに見積もり徴取したところ、見積額が高額となったため協議が整わなかったこと、他に引き受けてくれる団体等を探したところ、NPO法人だざいふソーシャルクリエイションから、地域に根ざした活動をしたい、管理業務をやらせてほしいとの申し出があり、当初予算額54万8,000円で委託先をこの法人に決定した、 など回答を受けました。

 その他審査では、款項目ごとに執行部に対して説明を求め、計上の根拠等について質疑・確認を行いました。
  補正予算全般の質疑を終えたのち、委員より 「今この場で早急に結論を出すのは拙速すぎる」として継続審査を求める動議が提出されたため、本案の当委員会所管分を継続審査とする動議を議題として採決を行った結果、賛成少数により継続審査とする動議は否決されました。

 議案の協議に戻った後、委員から、 歳入補正予算18款1項、基金繰入金 及び、 歳出補正予算10款5項1目:保健体育総務費の、 工事設計監理等委託料3,700万円をそれぞれ減額する修正案が提出されました。
  修正案の提出委員からは、「先の3月議会において、基本設計分2,000万円を残し3,700万円を減額修正可決したが、執行部はその後今日までなんら方策も努力もされず、基本計画や基本設計図等も明らかにされないまま、本定例会にて補正予算3,700万円を計上された。」との提案理由の説明を受けました。
  修正案に対する質疑では、委員から 「この補正予算が通ってから基本設計、基本構想を執行部より示していただき、それを特別委員会で論議するという考え方にはできないか」との質疑があり、 修正案提案の委員からは、 「今の時点ではまだ認めるわけにはいかないので、今回修正案を提案した」との回答がありました。

 質疑を終え、修正案に対する討論では、 「修正案に賛成するということは、総合体育館建設の話はここで消えるということにしかならないと思う。補正予算案を通して特別委員会の中で十分論議することは可能である」とする反対討論、「当市の財政基盤がもっと整った段階で進めていくべきであり、現段階ではまだ健全であるとはいえない状況であること、また区画製事業の観点から、全体の構想が行われてから、点の整備が行われるべきである」とする賛成討論、「多くの市民による体育館建設の希望・願いを聞き及んでおり、この機は体育館建設の時期到来である。執行部提出の補正予算案に賛成し、総合体育館建設問題特別委員会の論議を前に進めていくべき」とする反対討論、「継続審査の動議を提出したが、賛成少数で否決されたため、3月議会での減額修正案に賛成をしている立場から、この修正案にも賛成を表明する」との賛成討論、 以上、4件の討論がありました。

 討論を終え、修正案に対する採決の結果、多数の賛成をもって修正案は可決されました。

 次に、修正部分を除く原案に対する質疑・討論を行いました。
  委員からの質疑・討論はなく、修正部分を除く原案についての採決の結果、委員全員一致で可決され、よって、議案第33号の当委員会所管分については、修正可決すべきものと決定いたしました。
  以上で報告を終わります。