平成25年 第3回(9月)定例会

総務文教常任委員会 委員長報告 門田直樹

 各常任委員会に分割付託された議案第73号「平成25年度太宰府市一般会計補正予算(第3号)について」の当委員会所管分について、その審査内容と結果を報告いたします。

 歳出の主なものとしましては、2款1項7目、普通財産管理関係費の17節:公有財産購入費1,690万円の減額補正、これは、松川公共施設、旧国士舘跡地の用地購入について、本年5月10日に平成25年度第1回目の支払いが完了したことに伴い、当初予算額1億7,000万円と、支払額1億5,310万円との差額分を減額し、また、地域の元気臨時交付金が国から交付されたことから、この交付金を用地購入費に充てることとしたため、財源を組み替えるものです。
  この財源組み換えにより、歳入の18款繰入金、公共施設整備基金基金繰入金3,000万円の減額、及び21款市債、複合施設整備事業債1億4,000万円の減額を行い、これについては第4表:地方債補正にも同額を減額する補正を計上しているとの説明を受けました。

 次に同じく2款1項7目:松川公共施設(庁舎分)整備事業費、1億4,010万円の増額補正、これは、旧国士舘跡地の実習棟を公文書館として、及び教室棟を庁舎機能を持たせた公共施設として活用するために施設改修を行うための工事設計監理等委託料620万円と、工事費用1億3,390万円をそれぞれ計上したものであります。
  工事内容は、部屋の間仕切り設置、内部の壁、床等の補修、電気、防災設備の整備等を行い、公文書館用に書架設置、まほろば号乗り入れのための道路整備、バスセンターの設置工事などであります。
  また、教室棟の活用については、1階はビジターセンター及び管理事務室、2階には上下水道部門、3階はコミュニティセンター及びサークル関係の貸室、4階は文化財資料庫等、5階は会議室 、として予定しているとの説明を受けました。

 次に、2款1項9目、基金積立金の25節:積立金、4億2,900万円の増額補正、 これは、平成24年度決算により確定した 実質収支 約9億9,000万円の中から、 財政調整資金積立金へ積み立てを行うものであります。

 このほかに所管外ではあるが、2款1項7目の公共施設整備基金積立金、及び10款5項1目の総合運動公園整備事業基金積立金にそれぞれ1億5,000万円を積み立てるため、増額補正を計上しているとの説明を受けました。
  また、関連として、その補正財源である歳入の19款繰越金、前年度繰越金8億469万5,000円の増額補正も計上されております。

 次に10款5項1目:総合体育館建設関係費、1,730万円の増額補正、これは総合体育館建設に際し、購入予定地内に設置してある地域気象観測システム、通称アメダスと、大気常時観測システム太宰府局の移設費用を計上したものであります。
  アメダスについては、現状のままでは測定に際し総合体育館の影響を受けるため、施設から130メートル以上離す必要があり、福岡管区気象台と移設候補地を検討、交渉し、その工事費として230万円を予定しているとの説明を受けました。
  また、大気常時観測システム太宰府局については、システム機器が精密なもののために移設工事費が約1,500万円となり、その分の賠償金については、地方債1,290万円を充当するため、21款市債、保健体育施設整備事業債、及び第4表地方債補正についても、同額の増額補正が計上されております。

 歳入の主なものとしましては、10款1項1目の普通交付税 5,289万3,000円の増額補正について、 これは、本年7月23日付けで決定交付額を31億5,289万3,000円とする通知を受けたことにより、当初予算額との差額分を計上するものであります。

 次に14款2項5目の総務管理費補助金、2億2,300万8,000円の増額補正について、 これは、国の緊急経済対策債として創設された地域の元気臨時交付金制度によるものであります。本市においても、小中学校のトイレ工事などを前倒しする補正を、平成25年3月議会に上程、承認したところであり、その補正額に見合う交付額として第1次分交付限度額2億2,300万8,000円とする通知を受けたことにより、その同額を計上するものであります。
  また、この交付金の活用については、前述の 2款、松川公共施設の用地購入費、及び,松川公共施設(庁舎分)整備事業費に1億9,769万円、及び、10款の松川公共施設(社会体育施設分)整備事業費に2,531万8,000円を充当しているとの説明を受けました。
  その他、第2表、繰越明許費として小・中学校大規模改造事業、第3表、債務負担行為補正としてコンビニ収納サービス導入関係費、筑紫野太宰府消防組合消防施設整備事業債などの補正が計上されております。

  審査は、款項目ごとに説明を求め、質疑を行い、補正計上の根拠等について確認を行いました。補正予算全般の質疑及び意見交換を終え、 討論では、「他の常任委員会に分割付託されている分も含め、補正予算そのものには賛成するが、松川公共施設についての議会への情報提供、及び旧国士舘跡地 教室棟のコミュニティセンターの整備等をこれから進めるにあたっては、関係自治会長等のご意見も取り入れながら、使いやすい施設にしていくことを重ねて要望する。」 との1件の賛成討論がありました。

 討論を終え、採決の結果、 議案第73号の当委員会所管分については、委員全員一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。

以上で報告を終わります。