平成25年第4回(12月)定例会

総務文教常任委員会 委員長報告 門田直樹

 総務文教常任委員会に審査付託された議案第117号「太宰府市事務分掌条例の全部を改正する条例について」及び、議案第118号「太宰府市教育に関する事務の職務権限の特例に関する条例の制定について」、その審査の内容と結果を報告いたします。

 まず、議案第117号「太宰府市事務分掌条例の全部を改正する条例について」、本案は、平成26年4月1日に実施予定の機構改革に伴い、今回は部の構成や枠組みが大きく変更となるため、全部を改正する条例として提案されたものであります。
  主な改正内容としましては、部の構成を新たに、総務部、地域健康部、市民福祉部、建設経済部とし、市民と一体となって元気でいきいきとした地域づくりを行い、地域活動とスポーツ、健康、文化、環境を有機的に機能させ、市民の総合的な健康増進を図るための部として、地域健康部を、また、市民サービスをより充実、向上させることを目的として市民福祉部を新たに編成し、それに伴い各部の事務分掌の一部を移管するものなどであるとの説明を受けました。
  委員からは、地域健康部と市民福祉部の名称、所管事務に疑問がある。機構改革により、高齢者、子育て、福祉の分野で密接な関係にある事務事業が地域健康部と市民福祉部に分かれてしまうことになる。これから連携が非常に難しくなると思われるが、組織と運用面でどのように連携していくのか。定期的な連絡会議などのようなものは考えているか。などについて質疑があり、執行部からは市民福祉部は、法定受託事務や保険制度を担うところをまとめた部、また、地域健康部は、市民の健康づくり、国保医療の削減を目的として、地域と一体となって取り組み、施策の推進を担うところをまとめた部としてそれぞれ位置づけ、明確に分けることによって市民に分かりやすい組織にしていきたいと考えている。全ての業務において庁内の連携は必要である。現状の組織の中でも連携は行っており、今までと同様に密な連携を図っていく。など、回答を受けました。
  また、市民からどこに行けばいいのか分らないというような苦情を受けないよう、機構改革の上に立った体制整備をぜひお願いする。本条例が議会に通れば部の名称は決定してしまうと思うが、地域健康部や市民福祉部という名称が何をする部署かどうかが分かりにくく、混乱の元になるような気がするので、部の名称をもう少し執行部内で検討してほしい。との、要望事項がありました。

 その他、関連する質疑を終え、討論はなく、採決の結果、議案第117号は、委員全員一致で可決すべきものと決定しました。

 次に、議案第118号「太宰府市教育に関する事務の職務権限の特例に関する条例の制定について」、本案は、今回の事務分掌条例の改正に伴い、地域健康部の所管予定である学校における体育に関することを除く、スポーツに関すること。文化財保護に関することを除く、文化に関すること。を、教育委員会の職務権限から地方公共団体の長に移し、長が管理執行を行うことにするため、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の規定に基づき条例を制定するものであります。

 さしたる質疑はなく、討論もなく、採決の結果、議案第118号は、委員全員一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。

以上で報告を終わります。