平成28年第2回(6月)定例会 委員長報告
総務文教常任委員会 委員長 門田直樹
総務文教常任委員会に審査付託された意見書第1号、「返済不要の「給付型奨学金」の創設及び無利子奨学金の拡充を求める意見書」、及び、意見書第2号、「教職員定数改善、義務教育費国庫負担拡充を求める意見書」、について、その審査内容と結果を一括して報告いたします。
まず、意見書第1号について、意見書に対する意見等はなく、討論については「給付型の奨学金の創設等については、本当に早急に進めてもらいたい」、「教育費に係わることで、差別化が進学、就職というところまで行き及んでいくので、これは是正しなければならない」、「教育費というのが、家庭がお金を出す部分が、よその国に比べ多いので、奨学金については早急に変えたほうがいい」、「卒業後の収入が安定せず、奨学金の返済に悩む人も少なくないので、早急にしていただきたい」など、4件の賛成討論がありました。
反対討論はなく、採決の結果、意見書第1号は委員全員一致で、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に意見書第2号について提出者である委員から「教職員定数改善について10年間余り大きな動きはなく小学校1年生のみ35人以下学級であるが、今の子どもたちの教育環境を考えた時に35人以下学級のほうがいろいろな部分で教育効果が上がると思っている。また教育の機会均等というか、どの地域においても義務教育なので、教育の無償が基本だと思うのでぜひ承認していただきたい」との補足説明を受けました。
委員から「去年も同じような内容で出され可決され、今年も同じような内容で出されているが、それはいかがか」などの質疑があり、提出者より「国の施策で急に変わることはないと思うが、文科省と財務省の考えが少し違うところもあって、こういう課題を上げるという意味で承認していただけたらと思っている」との回答がありました。
その他質疑を終え、討論については、「教育条件格差が生じているのはよくないことであるので、全国どこでも一定水準の教育を受けられることが大事だと思う。中身については毎年同じような内容なので、今後、国がもっと真剣に考えられるような内容にすることを要望として賛成する」など、2件の賛成討論がありました。
反対討論はなく、採決の結果、意見書第2号は委員全員一致で、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上で報告を終わります。