平成29年 第3回(9月)定例会 委員長報告
総務文教常任委員会 委員長 門田 直樹
各常任委員会に分割付託された議案第53号「平成29年度太宰府市一般会計補正予算(第2号)について」の総務文教常任委員会所管分について、その審査内容と結果を報告いたします。
補正予算の審査に当たりましては、歳出より審査を行い、歳出の中で関連する歳入等の項目については、併せて説明を受け審査を行いました。
歳出の主なものとしましては、2款2項1目:行政改革推進費、38万5千円の増額補正、これは第5次行政改革大綱策定に向けた行政改革推進委員の報酬と費用弁償を計上するもので、報酬は1人当たり5,500円の10人分、費用弁償は2,200円の10人分を5回分計上しているとの説明を受けました。
委員から「5回分とのことだが、市長から諮問を受けて半年間で5回開催する予定は立つのか」、「行政改革大綱の素案ができ上がる状態だから、この時期に行政改革推進委員が必要だという認識でいいのか」、などの質疑がなされ、 「3月に間に合う可能性は、いろいろな議論を含めて難しいという認識でいる」、「まだ素案はでき上がっていないが、これから素案をつくって推進委員会に諮るという形になってくるかと思う」、などとの回答がありました。
次に、10款1項2目:学校教育運営費、120万円の増額補正。学校給食の問題について、現状では学校教育法に基づく全員喫食の給食というのは費用的に困難であるということで、今のデリバリーサービスを充実して、希望される生徒には全員提供したいと考えている。その中で、いろいろな費用の問題等をもう一回再検討し、その具体化を図るために外部の専門的な知識を持っている人を入れて、今までの過程を検証すると同時に、外部の人の目を、あるいは観点を入れて、いろいろなものを見直し、学校説明会を早急にしたいということで、今回1人、月20万円、6カ月分を提案するものとの説明を受けました。
委員から、「中学校給食に関しては一つの結論が出されてあると、それとは違って完全給食を模索するように聞こえたが、ダブルスタンダードで行くのか」、「学校給食専門員には、どういった免許、経歴等の方を考えておられるのか」、「月20万円の根拠について」、などの質疑がなされ、執行部より「ダブルスタンダードではなく、今の中でいろいろ専門的な見地から見直しをしていただくということ」、「料理、給食についての専門的な知識を持っている人ということで、栄養、調理師免許等の免許がある思うが、そういうことで大きく指導ができる方を考えている」、「週3日出勤して、いろいろな業務をしていただく などの回答がありました。
次に、歳入の主なものとしましては、10款1項1目:普通交付税、9,445万9千円。地方交付税のうち普通交付税の額が32億6,145万9千円との決定通知があったため、当初予算との差額9,445万9千円を増額補正するものと説明を受けました。
次に、第2表「債務負担行為補正」については、 3件、計上されており、計上の根拠について説明を受けました。
その他審査につきましても、款項目ごとに執行部に対して説明を求め、計上の根拠等について質疑を行いました。
質疑を終えたのち、長谷川副委員長より行政改革推進費38万5千円、学校教育運営費120万円を全額削除する修正案の提出がなされたので、これを受理し、修正案の審査を行いました。
提案の理由としましては、行政改革、学校給食の検討自体反対するものではないが、行政改革推進委員の設置時期が不適切であり、学校給食専門委員についても配置目的、報酬の根拠が不明瞭で、予算を計上するにあたり十分な検討がなされていないため、賛成できないとの説明を受けました。
修正案に対する質疑、討論はなく、採決の結果、修正案については委員全員一致で修正案のとおり可決すべきものと決定。
修正案を除く原案部分についても討論はなく、採決の結果、修正案を除く原案部分については、委員全員一致で、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
よって、議案第53号の当委員会所管分については、修正可決すべきものと決定いたしました。
以上で報告を終わります。