平成30年 第2回(6月)定例会 委員長報告
総務文教常任委員会 委員長 門田 直樹
各常任委員会に分割付託された、議案第54号「平成30年度太宰府市一般会計補正予算(第2号)について」の総務文教常任委員会所管分について、その審査内容と結果を報告いたします。
審査にあたりましては、歳出より審査を行い、歳出の中で関連する歳入等の項目については、併せて説明を受け審査を行いました。
歳出の主なものとしまして、2款2項1目:総合企画推進費、3905万1千円の増額補正について、この金額のうち大部分を占めるふるさと納税関連業務委託料3760万円は、ふるさと納税の拡充を図るためポータルサイ トを現在の1つに加え、新たに2つ増設するものです。これにより、ふるさと太宰府応援寄付金として6千万円の増額を見込んでいるとのことでした。
委員から ポータルサイトを2つ増設することに伴い、増収見込みが6 千万円となっていることの根拠などの質疑がなされ、執行部より平成29年度ふるさと納税の決算見込み額が、ポータルサイ ト1社で4千万円程度であること、3社になると単純計算1億2千万円の税収を期待したいが、開設が11月頃となることから、年度としての増額は6千万円で計上している。 などの説明がありました。
次に、10款2項1目:小学校施設整備費、1645万4千円の増額補正について、これは、太宰府西小学校体育館の大規模改修工事分です。今後、長年使用していくにあたり、金属屋根の張りかえ等が必要であることが分かったため、追加工事費を計上するものです。なお財源は、文科省の補助金を受けることで当初予算計上していましたが、国の予算措置の厳しさから工事が不採択となったため、地方単独事業として小学校施設整備事業債を計上し、充当することとなります。また、この小学校施設事業債には、交付税措置があることから、一般財源としての支出額はほぼ変わらないとの説明を受けました。
委員から今後も国の予算措置は厳しい状況となるのかなどの質疑がなされ、執行部より国の指針としては、耐震化等が最優先とされ、大規模改造についても、20年経過の建物が対象とされていたものが、40年以上の建物の長寿命化を対象としてきているため、今までのような採択は得られなくなってきている。との回答がありました。
次に、10款4項4目:図書館管理運営費、113万5千円の増額補正について、これは、資料の持ち去り被害や不審者への対策として、市民図書館内に防犯カメラを設置するものです。財源については、公共施設整備基金繰入金より同額を充てることになるとの説明がありました。委員から資料持ち出し被害や周辺自治体の対策の現状についての質疑がなされ、執行部より持ち出し被害は年間4百から5百件発生しており、筑紫地区で行われている対策としては、防犯カメラと図書館入口へのゲート設置があるとのことでした。今回の補正では、経費の少ない防犯カメラ設置を選択している、との回答がありました。
次に、歳入の主なものとしましては、18款1項1目:財政調整資金繰入金、3138万7千円の増額について、これは、6月の補正財源調整として、財政調整資金を充てるものです。充当後の財政調整資金残高は29億6224万7235円となる予定との説明を受けました。
その他、款項目ごとに執行部に対して説明を求め、計上の根拠等について質疑を行いました。
質疑を終え、討論で市民図書館への防犯カメラ設置の必要性に ついて討論がありました。
採決の結果、議案第54号の当委員会所管分については、委員全員一致で、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上で報告を終わります。