平成30年 第4回(12月)定例会 委員長報告
総務文教常任委員会 委員長 門田 直樹
各常任委員会に分割付託された議案第91号「平成30年度太宰府市一般会計補正予算(第6号)について」の総務文教常任委員会所管分について、その審査内容と結果を報告いたします。
補正予算の審査に当たりましては、歳出より審査を行い、歳出の中で関連する歳入等の項目については、併せて説明を受け審査を行いました。
歳出の主なものとしまして、10款2項1目:小学校施設整備費1,150万円の増額補正 について、これは小学校施設の老朽化などに伴う補修工事費、来年度の学級数増加対策として、普通学級及び特別支援学級教室の改造並びに小学校通級学級の増設による補正ということでした。
財源としては、中学校施設整備費の校舎等改造工事費の執行残額を減額することで、予算組み替えしているとのことでした。委員から、毎回補正予算を計上している現状のため、校舎の状況と児童・生徒数の推移について長期的な視点で今後計画していくべきではないか、などの質疑がなされ、執行部より9月補正に計上した施設整備構想案を策定し、その中で長期的な視点も持ちながら検討していきたい、などの回答がありました。
次に、11款1項1目:文化財施設災害復旧費1,140万1千円の増額補正について、これは台風及び7月の大雨により水城跡の法面が4箇所崩落したことに伴う災害復旧のための補正とのことでした。このうち、国庫補助金として735万円、県補助金として126万円が歳入として補てんされるとの説明がありました。
委員から災害復旧時の補助率や、復旧方法は現状回復となるのか などの質疑がなされ、 執行部より、通常5割の補助率が災害時は7割になること、復旧方法は、現状に戻すところまでの事業であること、などの回答がありました。
歳入の主なものとして、18款1項1目6節財政調整資金繰入金2億3,873万8千円について 、これは今回の12月補正財源の調整として、財源調整資金を充てるものです。これにより平成30年度末の財政調整資金残高は、予算ベースで29億491万5千円となる予定であると説明を受けました。
債務負担行為補正の主なものとして、ICT支援業務委託料の6,890万4千円について 、これは学校におけるICT環境の整備とともに教職員のスキルアップのためのICT支援員を配置し、教職員の研修及び専門的な見地からのICT教育の推進に関しての指導、助言を行うための費用と説明がありました。期間としては平成31年6月以降の4年10か月分との説明がありました。委員から、教職員への指導だけでなく、生徒に対する直接の指導も含んでいるのかなどの質疑がなされ、執行部よりICTを活用した授業づくりや教材の選定など、まずは教職員に対する研修を徹底する必要があると考えている。生徒への指導は、パソコン教室での授業支援等を考えている、などと回答がありました。
その他、繰越明許費補正につきましても、執行部に対して説明を求め、計上の根拠等について質疑を行いました。
質疑、討論を終え、 採決の結果、議案第91号の当委員会所管分については委員全員一致で、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。