令和元年 第3回(9月)定例会 委員長報告

総務文教常任委員会 委員長 門田 直樹

 総務文教常任委員会に審査付託された議案第58号「太宰府市会計年度任用職員の給与、費用弁償及び旅費に関する条例の制定について」について、その審査内容と結果を報告いたします。
 本議案は、会計年度任用職員制度が創設されることに伴い、その勤務条件等を規定するための条例を制定するものでありました。
 会計年度任用職員とは、一の会計年度を超えない範囲で任用される職員のことであり、標準的な業務の量に応じ、パートタイム会計年度任用職員とフルタイム会計年度任用職員に分かれる。パートタイム会計年度任用職員は、主に現行の臨時職員にあたり、人事評価の対象となり、業種に応じ、月額、日額、時間で定める報酬、費用弁償、任期の定めが6月以上の場合は、期末手当相当額の報酬支給がある。また、フルタイム会計年度任用職員は、現行の嘱託職員にあたり、基本給のほか、地域手当、通勤手当、特殊勤務手当、時間外勤務手当、期末手当、常時勤務が18日以上ある月が6月を越える場合は退職手当があるとの説明を受けました。いずれもの場合も地方公務員法上の各規定が適用され、正職員同様の義務や制限が課せられ、研修や災害等の対応についても正職員同様に参加することとなるとのことでした。
 採用に関しては面接試験による採用を想定しており、任用期間が一会計年度内とのことから、年度ごとに適切な募集を行う予定であるとのことでした。
 委員からは、制度導入後の市の費用負担をどのくらいと見込んでいるかという質疑があり、執行部からは、会計年度任用職員は現在の臨時・嘱託職員と同程度必要であると考えることから、負担は増えると想定している。人件費抑制のため民間委託の推進などを進め、効率的な体制を目指したいと回答がありました。
 その他質疑を終え、討論では、給与的にも正規職員と差がなくなってきたため、できる限り正規職員として雇用し、市民サービスが向上するように計画的に採用を願う、と賛成討論がありました。
 採決の結果、議案第58号は、委員全員一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。

 次に、第59号「太宰府市職員の分限に関する手続き及び効果等に関する条例等の一部を改正する条例について」、その審査内容と結果を報告いたします。
 本議案は、太宰府市会計年度任用職員の給与、費用弁償及び旅費に関する条例の制定に伴い、関係する10件の条例それぞれの一部を改正する必要が生じたため、この10の条例の条文の整理等を一括して行うための条例であるとのことでした。
 質疑・討論を終え、採決の結果、議案第59号は、委員全員一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。

  次に、議案第60号「太宰府市消防団員の定員、任用、給与、分限及び懲戒、服務等に関する条例の一部を改正する条例について」、その審査内容と結果を報告いたします。
 本議案は、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律が本年6月14日に公布されたことに伴い、消防団員の欠格事項の見直し及び暴力団関係の欠格事項を明確にするための改正であると説明を受けました。
 質疑・討論を終え、採決の結果、議案第60号は、委員全員一致で原案のとおり可決すべきものと決定しました。

 以上で、議案第58号、59号、60号について、報告を終わります。