令和元年 第3回(9月)定例会 委員長報告

総務文教常任委員会 委員長 門田 直樹

 各常任委員会に分割付託された議案第65号「令和元年度太宰府市一般会計補正予算(第4号)について」の当委員会所管分について、その審査内容と結果を報告いたします。
 補正予算の審査に当たりましては、歳出より審査を行い、歳出の中で関連する歳入等の項目については、併せて説明を受け審査を行いました。

 歳出の主なものとしましては、2款1項7目:公共施設整備基金積立金3億円、2款1項9目:財政調整基金積立金1億円の増額補正について。
 これは、平成30年度決算において実質収支が6億3721万6701円となり、このうち3億円を今後の公共施設の改修等に充てるため公共施設整備基金積立金とし、1億円を財政調整資金積立金として積み立てるものとのことでした。
 関連する歳入として、20款1項1目:前年度繰越金を4億3558万3千円増額補正し、6億3160万円となり、現時点における基金の残高見込みとしての公共施設整備基金は、予算ベースで9億6633万450円、財政調整資金は、予算ベースで32億2482万3586円となるとのことでした。
 次に、10款2項1目:小学校施設整備費1千万円、10款3項1目:中学校施設整備費2千万円の増額補正について。
 小学校施設分の補正予算は、今後も水城小学校の児童数及び特別支援学級の増加が見込まれることを考慮し、4教室分の仮設校舎設置が必要との判断に至り、この仮設校舎に関する附帯工事費を予算計上するものでした。
 また、中学校施設分は、学業院中学校及び太宰府西中学校についても水城小学校同様に生徒数の増加、特別支援学級の増加等による教室不足が生じる可能性が高まることから、仮設校舎の設置が必要との判断に至り、附帯工事費を1千万円ずつ計上するものであるとの説明がありました。
 関連して計上された債務負担行為補正の水城小学校仮設校舎賃借料と学業院中学校及び太宰府西中学校仮設校舎賃借料については、水城小学校では4教室分、学業院中学校では6教室分、太宰府西中学校では4教室分の仮設校舎を5年間賃借とするため、そのリース料を計上しているとのことでした。
 委員から、学校施設整備構想案の策定に向けて協議中である中で、令和6年度までの賃借ということは、検討をしたうえでのことか。また、途中で改築とか建て替えのようなことが起こることも想定されているのか。などの質疑がなされ、執行部より、令和6年度までは生徒が増えていく予想の中、差し迫って来年度すでに教室が足りないという状況であり、構想案を元にした本格的な改築まで待てない状況があり、今回仮設校舎を予定し補正予算としている。などとの回答がありました。

 次に、歳入の主なものとしまして、11款1項1目:普通交付税、1億901万5千円の増額補正について、普通交付税の額が35億3901万5千円との決定通知があったため、当初予算との差額1億901万5千円を増額補正するものと説明を受けました。
 臨時財政対策債は、地方公共団体が発行する地方債であり、後年度に地方交付税で100%措置されるものである。先ほどの普通交付税の額が確定したことに伴い、第3表地方債補正の「臨時財政対策債」も発行可能額が8億1774万7千円に決定され、当初予算額8億2800万円との差額1025万3千円を減額補正するものであると説明を受けました。その他、債務負担行為補正につきましても、執行部に対して説明を求め、計上の根拠等について質疑を行いました。

 質疑・討論を終え、採決の結果、議案第65号の当委員会所管分については委員全員一致で、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

以上で報告を終わります。