令和2年 第1回(3月)定例会 委員長報告
総務文教常任委員会 委員長 門田 直樹
各常任委員会に分割付託された議案第16号、「令和元年度太宰府市一般会計補正予算(第7号)について」の総務文教常任委員会所管分について、その審査内容と結果を報告いたします。
補正予算の審査に当たりましては、歳出より審査を行い、歳出の中で関連する歳入等の項目については、併せて説明を受け審査を行いました。
歳出の主なものにつきましては、2款2項1目:総合企画推進費954万円の増額補正について、これはふるさと納税の寄附額が予定していた額より増える見込みとなったことから、2月以降の寄附に対する返戻品等の支払いに関する費用であると説明を受けました。具体的にはクレジットカード払いの寄附によるカード会社への手数料が4万円、返戻品代やふるさと納税サイトへの委託料等として支払われるものが950万円でありました。これに係る財源として、歳入18款1項1目ふるさと太宰府応援寄附金として1758万円を計上しているとのことでした。また、結果として本年度のふるさと納税の寄附額は2億7778万円を見込んでいると説明がありました。
委員から、業者は複数あるが委託料は均等な金額なのか、などの質疑がなされ、執行部より寄附額に対しての何パーセントという金額のため業者によって異なる。などの回答がありました。
次に、10款2項1目:小学校施設整備費1億1224万円の増額補正、及び10款3項1目:中学校施設整備費2億9219万5千円の増額補正について、これは国の学校施設環境改善交付金事業に令和2年度として補助要望をしていた水城西小学校の普通教室棟と、太宰府中学校の屋内運動場いわゆる体育館が、令和元年度での追加補助採択を受けたことに伴い、補正計上しているものと説明がありました。このうち水城西小学校にかかる内訳は、校舎等改造工事費1億945万円、工事に伴う設計監理委託料279万円とのことでした。また、太宰府中学校の体育館にかかる内訳は、校舎等改造工事費2億8847万円、工事に伴う改造工事設計監理委託料372万5千円とのことでした。これに関する歳入として教育費国庫補助金として小学校費補助金が2589万円、中学校費補助金が6549万1千円計上されており、教育債としては小学校施設整備事業で7440万円、中学校施設整備事業で1億9450万円を計上しているとのことでした。また、この校舎大規模改造に伴う繰越明許費として、水城西小学校大規模改造事業1億1224万円、太宰府中学校大規模改造事業2億9219万5千円を計上されてあり、いずれも予算全額を繰り越すこととなるとのことでした。さらに、これに伴い地方債補正の小学校施設整備事業債の限度額が2960万円から1億400万円に、中学校施設整備事業債が2億7410万円から4億6860万円にそれぞれ変更となると説明がありました。
委員から、水城西小学校については校舎の大規模改修とのことだが、具体的な内容が決まっているのか、体育館の改修時にエアコンの整備は検討されているか、などの質疑がなされ、執行部からは、水城西小学校については一番北側の校舎の教室のフロアや黒板など、教室内部の工事を行い、太宰府中学校については体育館内部の各設備から外壁・屋根まで大規模な改修工事を行う。また、体育館の空調設備については、いつから整備をするかという具体的な協議が進んでいるわけではない。などの回答がありました。
次に、歳入につきましては、19款1項1目:財政調整資金繰入金3486万4千円について、これは3月の補正財源の調整として財政調整資金を充てるものであり、令和元年度末の財政調整基金残高は30億725万3586円となる、との説明を受けました。
次に第2表繰越明許費については水城西小学校と太宰府中学校の大規模改造事業のほかに庁舎改修事業が計上されており、計上の根拠について説明を受けました。
また、第3表地方債補正については、小学校施設整備事業債及び中学校施設整備事業債が計上されており、歳出審査の際に合わせて計上の根拠について説明を受けました。
その他審査につきましても、款項目ごとに執行部に対して説明を求め、計上の根拠等について質疑を行いました。
質疑を終え、討論では、熱中症の関係で外に出られないことや体育館内が暑くて使えないことがあるため、今後学校体育館の工事を進めるにあたっては、さまざまな補助メニューを活用し、空調設備を整備してほしい。という賛成討論がありました。
採決の結果、議案第16号の当委員会所管分については、委員全員一致で、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上で報告を終わります。