令和3年 第1回(3月)定例会 委員長報告
総務文教常任委員会 委員長 門田 直樹
各常任委員会に分割付託された議案第22号
「令和2年度太宰府市一般会計補正予算(第9号)について」の総務文教常任委員会所管分について、その審査内容と結果を報告いたします。
補正予算の審査に当たりましては、歳出より審査を行い、歳出の中で関連する歳入等の項目については、併せて説明を受け審査を行いました。
歳出の主なものとして、2款1項9目:財政調整基金費、3300万円の増額補正について、これは歳入に計上している市有地売却代金を財政調整資金へ積み立てるものでありました。歳入には、市有地2区画分の売払収入見込額3300万円の増額補正を計上していると説明がありました。
次に、2款2項5目:コミュニティバス運営費、800万円の増額補正について、これは、まほろば号の運行に関わるもので、令和2年度においては、新型コロナウイルス感染拡大に伴い利用者が減少しており、年間の利用者数は前年に比べて3割程度減少するものと考えている。運賃収入の減少を補うため、運行経費に係る補助金800万円を補正計上しているとの説明がありました。
委員から損失額の全体がどのくらいなのかや、損失の理由が感染症の蔓延だと考えるが、例えば天災地変なども含めて、市が負担を負わざるを得ないのか、などの質疑がなされ、執行部からは概算で、まほろば号の運行経費が年間約2億円かかっており、その内訳は運賃収入が約5,000万円、市補助金が1億5,000万円となっている。今回運賃収入を5,000万円見込んでいたうちの3割にあたる1,500万円が不足されると考えている。9月補正で500万円計上したほか、11月あたりに利用者が増えた関係もあり、不足する見込みは800万円としている。また、天災地変による損失でも市が負担を負うものであり、例えば、今年1月の積雪時には2日運休したが、運転手の人件費などについては経費として市で負担をする形となったなどの回答がありました。
次に、歳入につきましては、19款1項1目:財政調整資金繰入金、2908万1千円の
増額補正について、これは3月補正の財源調整として計上しており、令和2年度末の財政調整資金残高としては、予算ベースで30億7893万5235円となる予定であるとの説明がありました。
次に、22款1項8目:減収補てん債、3300万円の増額補正について、これは新型コロナウイルス感染症の影響により市税の減収が見込まれる中、令和2年度限りの措置として、消費や流通に関わる地方消費税交付金、たばこ税、ゴルフ場利用税など、国の地方財政法改正に伴い、減収補てん債の対象税目に追加されたものである。本市においては、令和2年度の地方消費税交付金のみ減額補正することとし、7款1項1目地方消費税交付金に3300万円の減額補正を計上している。減収補てん債は、その起債額に対し、75%の交付税が後年度措置される。また、これに伴い第3表地方債補正に減収補てん債の限度額3300 万円を計上しているとの説明がありました。
その他審査につきましても、款項目ごとに執行部に対して説明を求め、計上の根拠等について質疑を行いました。
質疑・討論を終え、採決の結果、議案第22号の当委員会所管分については、委員全員一致で、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上で報告を終わります。