令和3年 第1回(3月)定例会 委員長報告

総務文教常任委員会 委員長 門田 直樹

 2つの常任委員会に分割付託された議案第33号、「令和2年度太宰府市一般会計補正予算(第10号)について」の総務文教常任委員会所管分について、その審査内容と結果を報告いたします。
 補正予算の審査に当たりましては、歳出より審査を行い、歳出の中で関連する歳入等の項目については、併せて説明を受け審査を行いました。
 歳出の主なものとして、10款1項2目:新型コロナウイルス感染症対策関係事業費、1560万円の増額補正について、これは小・中学校における新型コロナウイルス感染症対策を強化するために必要な保健衛生用品の購入や3密対策のための経費でありました。児童・生徒数の学校規模に応じ、補助上限が定められているため、その上限に合わせて予算を計上しており、予算上は需用費で全額計上しているが、今後学校と協議しながら、必要とされる物品の購入等にも対応していきたいとのことでした。また、これに関連する歳入として、教育費国庫補助金、学校保健特別対策事業補助金の補助率が2分の1となっていることから780万円を計上し、のこり半分について総務費国庫補助金の補正予算新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金として、同事業の二分の一、780万円を計上しているとのことでした。あわせて本事業は全額を令和3年度に繰越しすることから、繰越明許費補正として計上してありました。
 次に、10款2項1目:小学校施設整備費、5754万2千円の増額補正について、これは国の令和3年度補助事業に要望していた水城西小学校教室4号棟の外部大規模改造事業が令和2年度の前倒し事業としての補助採択を受け、より有利な補助金、地方債を活用しての実施が可能になったことにより補正計上しているものでした。これに関する歳入として教育費国庫補助金、学校施設環境改善交付金として855 万円、小学校債、小学校施設整備事業として4790万円を計上してありました。また、これらの予算額全額を繰り越すことから、繰越明許費補正として5754万2千円が計上されており、これに伴う地方債補正として、小学校施設整備事業債4790万円を追加しているとのことでした。
 委員から工事の期間や内容についての質疑がなされ、執行部より、期間は長期休業期間中となり、内容は外壁と屋上の防水工事になるとの回答がありました。
次に、歳入として、19款1項1目:財政調整資金繰入金、109万2千円について、これは今回の補正の財源調整として計上しているものであり、令和2年度末の財政調整資金残高としては、予算ベースで30億7784万3235円となるとの説明を受けました。
 その他の審査につきましても、款項目ごとに執行部に対して説明を求め、計上の根拠等について質疑を行いました。
 質疑・討論を終え、採決の結果、議案第33号の当委員会所管分については、委員全員一致で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

以上で報告を終わります。