令和3年 第1回(3月)定例会 委員長報告
総務文教常任委員会 委員長 門田 直樹
各常任委員会に分割付託された議案第34号、「令和3年度太宰府市一般会計補正予算(第1号)について」の総務文教常任委員会所管分について、その審査内容と結果を報告いたします。
補正予算の審査に当たりましては、歳出より審査を行い、歳出の中で関連する歳入等の項目については、併せて説明を受け審査を行いました。
歳出の主なものとして、2款1項4目:広聴広報費、165万円の増額補正について、これは市からの情報やお知らせを、テレビのデータ放送でリアルタイムに届けるサービスに関する補正でありました。具体的には、テレビのdボタンの画面に太宰府市の大雨や台風等の災害情報、コロナ関連の情報などを配信できるサービスで、スマホやパソコンを使っていない高齢者の方などにもテレビ画面から簡単な操作で情報が閲覧できるサービスを考えているとのことでした。この歳出予算の財源は、新型コロナウイルス感染症対応地方創
生臨時交付金の一部、165万円を予定していると説明を受けました。
次に、2款1項10目:職員管理費、1915万8千円の増額補正について、これは新型コロナウイルス対策に係る支援の一環で、緊急雇用対策事業として会計年度任用職員の雇用を創出し、生活支援を図るものでありました。
内容は、フルタイム会計年度任用職員4名分の人件費、及び学校関係の雇用に係る費用のうち、共済費等を合わせて計上しているものでありました。学校関係以外の配属先としては、福祉関係、保育所等への雇用を想定していると説明がありました。財源については、本歳出も、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金から全額充当するものであるとのことでした。
次に、10款1項2目:学校教育運営費、1564万3千円及び不登校対策費、945万5千円の増額補正について、これは令和3年度においても、引き続き学校における感染症対策を継続する必要があり、令和2年度に配置したスクール・サポート・スタッフを、各学校に引き続き1名配置するためのものであると説明がありました。財源については、歳入に計上の、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金と、スクール・サポート・スタッフ配置事業助成金を充当するとのことでした。また不登校対策費については、新たにスクールソーシャルワーカー1名、不登校対応専任教員2名を雇用する予定であり、新型コロナウイルス感染症の拡大が一つの要因となり、不登校児童・生徒が増加傾向にあることから、その対応に当たるための人材を雇用する人件費予算であるとの説明を受けました。
次に、10款4項4目:図書館管理運営費、425万3千円の増額補正について、これは新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金のメニューの一つである図書館パワーアップ事業により、図書館の基本図書や郷土資料の更新及び新刊書購入費用として400万円、館内に設置する本の除菌ボックス1台分の購入費用として25万3,000円を計上するものであると説明がありました。いずれもコロナ禍における読書環境の充実を図り、在宅で過ごす時間を少しでも有意義に過ごしてもらい、外出抑制につなげることを目的としているとのことでした。
委員から令和3年度当初予算で図書購入費が1割程度減額になっていたが、今回の補正で増額させたということになるか、などの質疑がなされ、執行部よりそのとおりとなる、などの回答がありました。
次に、歳入につきましては、15款2項1目:新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金、2億8808万3千円について、これは国から提示があった第3次配分の交付限度額を全額計上するものであり、今回の補正予算の財源とするものであると説明がありました。これによる太宰府市における新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の総額は11億4771万1千円になるとのことでした。
その他の審査につきましても、款項目ごとに執行部に対して説明を求め、計上の根拠等について質疑を行いました。
質疑・討論を終え、採決の結果、議案第34号の当委員会所管分については、委員全員一致で、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上で報告を終わります。