1 |
門田 |
◆化学物質過敏症やアレルギー体質を持つ児童・生徒への対応について
心身の発達に不安をもつ就学前までの子ども及び、その保護者に対し適切な支援を受けることができる体制づくりを行うということであるが、心身の発達においては個人の特性と環境の適合も大きな要因だと考える。
シックハウス症候群などの化学物質過敏症やアレルギー体質を持つ児童・生徒に対しどう対応しておられるのか。また今後の取り組みについてご所見を伺う。 |
教育長 |
化学物質過敏症は日常生活の中にある非常に微量の薬物或いは化学物質に反応し、様々な症状が引き起こされます。
重症になると勉強に集中できない、また学校へも行けないなど、通常の生活さえ営めなくなる極めて深刻な環境病として認識しています。
その原因や症状の程度、進行や回復速度の度合いも一人ひとり様々であり、画一的な対応は非常に難しいところで、症例に応じて様々な対応をしていくことが必要と考えています。
一昨年、市内の小学校で児童が発症した例があり、そのときの児童が反応する、例えばワックスでありますとか石油ストーブ、インク、過敏なときには隣の子の消しゴムにも症状がでてまいりました。
そのためそれらを遠ざけたり使用を控えたりしまして、また一時的に避難できる相談室を設置するなどその時の状況を見ながら対応を行ってまいりました。幸いにも現在は症状が快方に向かって、日常生活を送れるところまでなっております。
今後とも国の建築基準法に基づきまして安全で快適な環境を整備し、また子供たちの状況を見ながら、今後とも(支援を)続けていきたいと考えております。 |
【回答を受けて】
化学物質過敏症や電磁波過敏症などは環境病といわれており、様々な原因や状況のもとで発生します。症例は限られますが、誰でもかかる可能性があります。
化学物質や電磁波に対しては個体差はあれ一定の耐性を皆持っていると思います。
ところが花粉症などもそうですが、長い間接触や被爆を続けるとストレスが臨界を超え、突然発病します。これは誰にでもあり得ることです。また一度発症するとなかなか治りません。
原因については発症した人たちが「あらかい健康キャンプ村(福島県南会津町)」など化学物質や電磁波を除去した環境では症状が治癒ないしは軽減していることからも明らかです。 教育の場でこういった環境にも配慮がされ、児童・生徒に対する支援がなされることは重要であり教育長の答弁は評価できます。 |
2 |
門田 |
◆コミュニテイ無線について
新たに14箇所増設するとあるが場所によっては晴天時ですら聴き取りにくいという問題が指摘されている。
設置費用、維持費共に大きなものであり、特に災害時の有効性についてはよく検討し、できるだけの改善を行うべきであると考えるがご所見を伺う。 |
市長 |
コミュニテイ無線については福岡県の補助を受けながら平成18年度から整備しており、本年度末で73基です。
風向きや気象状況に影響を受けることもありますが、災害時に市民に呼びかけるための手段の一つと考えています。
また災害以外の情報も流しており、聴き取りにくいところには増設で対応します。 |
3 |
門田 |
◆防犯暴力追放運動の推進について
防犯カメラは犯罪の抑止に大きな効果があり、また事件の解決にも重要な役割を果たしている。
新年度においても危険と思われる場所に増設するとのことだが、どういった場所を考えているのか、また記録映像はどう処理しているのか伺う。 |
市長 |
防犯カメラは平成24年度から設置、運用しており、現在市内に8基17台があります。
場所については筑紫野署と協議して決め、記録映像はプライバシーに留意し捜査機関から犯罪捜査のための申請があった場合のみ提供しています。 |
4 |
門田 |
◆男女共同参画の推進について
本市の男女共同参画推進条例が平成18年4月に施行されて約8年経った。
当時は条例の審議を通じて男女の特性や役割、あるいは家庭の在り方や教育について様々な意見が交わされ、議会としても認識を深めたと思う。
まず同条例第16条以下の推進員に係る条項について、この約8年で相談が何件あったのか伺う。
次に第二次男女共同参画プランについて、カナ文字のカッコ書きが多く見られるが趣旨をお聞かせ願いたい。 |
部長 |
推進員への相談は1件です。カナ文字のカッコ書きについては男女共同参画のなかで通常使われているものは記載し、内容によっては注意書きで意味を説明しています。 |
5 |
門田 |
◆体育複合施設(総合体育館)について
市長の施政方針では体育複合施設について「基本プランを基に実施設計を行い、最終的な設計図を完成させる。平成26年9月をめどに建設工事を発注・着工し、平成28年2月完成を目指す。」とある。 また定例会二日目の質疑では「これ以上建設費は上がらないと考えていいのか」との質問に対して総務部長は「現在基本設計を行っている。それから詳細設計に入るが、予算は基本設計をベースに計上している。」と回答したのみで「上がる」か「上がらない」かについては明言していない。現時点の問題として、
|
@ |
第4期実施計画によると建設予定額は25億円であり、昨年12月に説明を受けた22億1千万円とは大きく異なること。 |
|
|
A |
人件費、材料費のさらなる値上がりも考えられる上、維持管理費の見通しも立っていないこと。 |
|
|
B |
現存する3体育館の今後の扱いもはっきりしていないこと。 |
|
|
C |
東北の復興事業や東京オリンピックの影響等で、資材や人件費が高騰しており、九州各県でも入札不成立に悩む自治体が多いこと。 |
|
などが挙げられる。
金額という前提条件が短期間で壊れた上、建設費がこの先どこまで上がっていくのか分からない状況であり、計画を白紙に戻すべきと考えるがご所見を伺う。
また建設に関する予定総額について説明を求める。
今後いくら予定価額が上昇しても建設を行うのか?工事契約に踏み切るのか?
もし上限としてお考えの価額があるのならお示し願いたい。 |
|
事業費についてはアリーナ機能の向上をめざした建築面積の増加、アベノミクスのインフレ効果による材料費及び労務単価の上昇が考えられることから予算ベースでは基本計画からは増額となる総事業費約27億5000万円を予定しています。
平成27年度中の完成・供用に向け事業を進め、建設工事の発注は予定通り9月を見込んでいます。(上限は?との問いに→)2〜3倍になれば考えます。 |
【回答を受けて】
結局、初日の説明と同じで総事業費は予算ベースで27億5630万円となる予定で、建設も予定通りとの回答です。
しかし「2〜3倍になれば」そのとき考えるというのでは予算自体意味がありません。
なんとか一時停止をさせたいのですが数(議員の賛否)で負けています。
今後は資材や人件費の上昇を見ながら、入札・契約を厳しくチェックしていきます。
※この件が報道されました → 新聞記事 |
6 |
門田 |
◆エアコンの設置について
全小中学校の普通教室へエアコンを設置するため調査・研究を進めるとあるが、どのような調査なのか伺う。また使用の基準はどう考えているのか。 |
市長 |
児童生徒の熱中症対策として平成23年度から3ヶ年計画で全小中学校に扇風機を設置するとともに、中学校の音楽室等にいわゆる空調・エアコンを前倒しして設置しましたが、普通教室にもエアコンが必要なので、平成26年度は全小中学校の普通教室へのエアコンの設置について、調査・研究を進めてまいります。 |
【回答を受けて】
平成23年の市長選挙前に井上市長が約束したことの1つが、「全小中学校の普通教室に空調を入れる」でした。
ところが入れたのは扇風機です。議会でも「おかしい。空調と言えばエアコンのことだ。」との声があがりましたが、市長は「扇風機も空調だ。」と言い張ります。
2期目もあと1年ですから公約実現に向けて(調査・研究ですが…)動かれるのかもしれません。
ただ両方は要らないような気がします。1教室に6台も入れた扇風機がもったいない…。 |
7 |
門田 |
◆不法投棄監視カメラについて
不法投棄監視カメラについて運用状況の概略を伺う。 |
市長 |
平成13年度からゴミの不法投棄を監視するため市内に9台設置しています。監視パトロールと合わせ一定の効果があると考えています。 |
8 |
門田 |
◆野焼きについて
特に住宅街の野焼きについてどう対応しているのか伺う。 |
市長 |
平成16年に廃棄物の処理及び清掃に関する法律が改正され農家の焼畑など一部を除き禁止されました。対応としては即時に現場確認を行って指導しています。 |
9 |
門田 |
◆空き地の管理について
住宅街で適正な管理がされず放置状態の空地において、草が繁茂したりゴミなどの不法投棄があったりしている。対策について伺う。 |
市長 |
草が繁茂し火災や犯罪の恐れがある場合、草刈りや伐採を行うよう指導しています。毎年2月頃現況確認し台帳を作成。 |
10 |
門田 |
◆空き家に対する対策
施政方針では条例化に向けた取り組みを進めていくとのことだが取組予定を伺う。 |
市長 |
良好な生活環境の保全を基盤に置き、空家の適正管理に関する条例の早期制定に向けて調査検討を進めています。解体撤去あるいは利用するかなどについても調査検討してまいります。 |
11 |
門田 |
◆環境教育・学習の推進について
豊かで便利な生活のために社会経済活動が拡大していき、結果として様々な環境破壊が起きている。
まずは幼少から環境への理解を深め、環境を大切にする心を育成することが肝要であり、一人一人が環境の保全やよりよい環境の創造のために主体的に行動する実践的な態度や資質、能力を育成することなどが求められている。
環境教育や市民啓発における本市の取り組みについて伺う。
また本市では「まほろば自然学校」などのNPOやボランティア団体が活動を行っているが市として連携は行っているのか伺う。 |
市長他 |
総合計画ではより良い環境を未来に引き継ぐために、幅広く環境教育を進めていくことを基本方針としています。市内にはさまざまなNPO、ボランティア団体があり活発な活動をされています。今後とも協力して取り組んでまいります。 |
12 |
門田 |
◆未来に伝える景観づくりについて
市政方針では自然景観やまち並みなど絶好の場所には「ビューポイント」としてのサインを設置することとあるが内容を伺う。またWebサイトを活用したPRはお考えか。 |
市長 |
平成26年度から市内の良好な景観形成に寄与する建築物について顕彰することにしており、今後ホームページを充実するとともにグーグルマップなど様々な媒体を活用して市民ならびに来訪者の皆様が親しみやすいPR活動に取り組んでまいります。 |
13 |
門田 |
◆都市近郊農業の推進について
農産物販売所ですが、石坂の「ゆめ畑」は大変好評だが、JAと連携し市内にもう一個所できないものかご所見を伺う。 |
市長 |
「ゆめ畑」は現在4市1町において4店舗で展開しており、出荷受け入れにはまだ余裕がありJA筑紫としては現在の店舗を充実させていく方針のようです。 |
14 |
門田 |
◆イノシシの農地への侵入防止対策について
イノシシの農地への侵入防止対策について、金属柵はどの程度の効果があるのかと財源について伺う。 |
市長 |
本市では平成23年度に鳥獣被害防止対策協議会を設置し農作物被害の軽減を目的とし、鳥獣被害防止総合対策交付金の活用により、農業集落8地区にイノシシ侵入防止のためのワーヤーメッシュ柵および電気柵を地元農事組合の協力の下に設置し、受益面積として33.6ヘクタールの農地について整備を行いました。農家からはイノシシ被害の負担が軽くなったと好評です。 |
15 |
門田 |
◆市ホームページによる資料や公文書の公開について
情報の共有化と活用については「より一層の情報の開示に努め、広報紙やホームページのさらなる充実を図る」とある。
市ホームページによる資料や公文書の公開では主にPDFで掲載されているが、多くのファイルでテキスト抽出ができない。今後の対応についてご所見を伺う。 |
市長 |
市民にわかりやすく利用しやすいホームページを更新していくのは重要な事であると考えますが、現在本市のホームページの内容は多岐に亘りまたデータ量も大幅に増加しています。今後はシステムの更新時に合わせ検索方法などの検討を行い、さらに使いやすくなるようにしていきます。 |
【回答を受けて】
12月の一般質問でも主張したのですが、市が作成した文書を市のホームページに載せるなら、「テキスト抽出」ができる形ですべきです。
市のホームページに掲載されているPDFファイルのほとんどがテキスト抽出、つまり文字の取り出しや検索ができない形です。
またファイル名も統一された規則が無いようで整理に困ります。
せめて年月日や予算書の款項目節をつけていただきたい。 |