定例議員協議会終了後に基地局問題特別委員会の協議会が開かれ、再議問題と条例について今後の対応を協議しました。
なぜ「協議会」なのかというと、「委員会」は公式の会であり公開され会議録も残されます。また必要に関係職員の出席もあります。
これに対して「協議会」は非公式で記録も通常は行いません。
職員の出席も事務局ぐらいで傍聴も認めていません。
要は協議会なら反対議員も本音でものが言えるということです。 いままで特別委員会、本会議を通じて条例案に反対の議員は全くと言っていいほど発言をしませんでした。
またそのことを指摘されると「黙っているのは反対ということだ」と開き直る始末です。
議会は議論の広場です。この理屈(?)は通用しないでしょう。
しかし12月の上程から日が経ち、予算審議を抱えた3月議会も迫っています。遅滞は許されません。
約2時間の話し合いは今まで同様賛成側ばかりの発言でしたが、いくつかあった反対側の意見を紹介します。
A議員 |
市の指針に歩み寄ればいい。調整不足だ。 |
B議員 |
条例は重たい。内容がよく理解できない。
前もって同意がなかった。 |
C議員 |
市の指針の動向を見てから考えればいい。 |
D議員 |
私の周りで電磁波が問題という人はいない。 |
ようやく出てきた意見ですが…、
A議員がいう「調整」とは要するに「根回・妥協」のことでしょう。根回し全てを否定はしませんが、論点が市民から見えなくなります。
また実質的に初めての議会提案の条例です、議論を避けて内部的に処理(執行部と妥協)することには反対です。
B議員がいう「条例は重たい」というのはその通りです。
「重たい」ものが必要な状況が現実にあるのです。
ただ条例は固定・不変ではありません。
@内容が時代の変化、住民ニーズの変化に適応しているか?
A手順、手続、立法技術面で改善すべき点はないか?
を、「常時審査」して必要ならば改正しなくてはなりません。
残念なのは「理解できない・同意がなかった」です。
この議員は条例案の提出にあたり、賛成者として署名(後日撤回)しています。
「理解し」そして「同意した」から署名したのではないでしょうか?
新人という点を割り引いても資質を疑います。
C議員の意見は「市の実施方針が役に立つのか見定めて、紛争が多発するなどやはり条例が必要となればそのとき議論すればよい」というものです。
井上市長は再議書の異議(反対理由)の1番目に「実施方針があるからこれで十分だ」と挙げています。これを支えるような意見ですが、まず「実施方針」は単なる市の内部規程であり市民の意見を反映していない。内容も実効性を持たず紛争の防止には役立たないことは議論が尽くされています。
また「実施方針」を策定したのは(市によると)去年の7月ですが、その後も基地局は次々と建っており、その事前事後を問わず「住民説明会」が行われたという話は聞いたことがありません。
特に水城小学校および水城幼稚園直近のマンション上に建設された基地局は1年生から4年生の校舎の真向かいであり、水城学童保育所はほぼ真下です。
22年12月に採択された請願の主旨、また2500名超の署名をもってされた要望の主旨は、条例の制定と教育施設への配慮です。
「実施方針」が役に立っていないことはこの例からも明らかです。
D議員の意見には「はあ?そうですか…」というしかありません。
もっと多くの市民の声を聴いていただきたい、そして条文をよく読んでいただきたい…。
繰り返しますが、この条例には基地局を建たせないとか改造させないなどということはどこにも載っていません。
「電磁波」の「で」の字もありません。
ただ事前の説明を求めているだけです。
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