臨時・議会全員協議会
また驚きの事態が発生しました。
昨日は中学校、今日は小学校の卒業式に出席したのですが、急きょ午後から全員協議会を開くとの案内があり、あわててスケジュールを調整して駆けつけました。
案件は1つで「総合体育館の建設について」・・???
なぜ「?」かというと、この件は前日の予算特別委員会で審議を終えており、あとは最終日の採決を待つのみだからです。
多くの議員が疑問を持ち、全協の開会前に議長に(招集権は議長にあるから)召集の経緯を確認することになりました。
議員多数の疑問
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なぜこの日なのか?
議員全員で構成する予算委員会で結論がでている。
最終日(19日)の採決を誘導するのが目的なのでは? |
A |
説明なら委員会でやる機会は十分にあった。
なぜそのときしなかったのか。
補足説明をするのなら19日の本会議終了後に予定している全員協議会の中でやればよいではないか。 |
議長の説明
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市長から「体育館建設について過去の経緯も含め詳しく説明したい」と申し入れがあった。 |
A |
配付資料の確認はしていない。 |
B |
審議や要請ではなく「説明だけ」と聞いている。 |
1時間近く話し合った末の結論は、「この時期になぜという疑念はぬぐいきれないが”説明だけ”なら特に断ることもないだろう」ということで、全員で市の説明を聞くことにしました。ところが…
井上市長は、体育館建設についての経過、平成11年の請願の採択などについてひとしきり説明した後、
「予算案の修正を元に戻して欲しい」
と言い出しました。やはりこれだったのです。
委員会で結論が出たものを「元に戻せ」とは信じられません。
協議会は騒然となり、「議会の軽視にもほどがある」、「市長以下執行部全員が出席した予算特別委員会はなんだったのか」などの声が相次ぎ、臨時全協は市長への不信感を強めただけで早々に閉会しました。
私は予算特別委員会の委員長として、審議の結果を長が直接に否定(再議なら別ですが)したことは看過しがたいとして抗議することにしました。
正副議長と正副委員長の4人で市長室へ出向き*市長・副市長に発言の訂正を求めました。以下その内容です。
*議長から議長室に来ていただくよう要請したが断られました
門田 |
井上市長 |
委員会の軽視であり発言は撤回すべき |
体育館は必要であり、撤回はしない。 |
体育館の建設には誰も反対していない。十分な議論をして進めるべきだと言っている。 |
それは単なる「こじつけ」だ。 |
なぜ予算委員会のなかで説明なり反論をしなかったのか。 |
修正案がでるとは思っていなかった。 |
市民はいつもにこやかな市長を見慣れていると思いますが、こういったときの井上市長は全く違った一面を見せます。
それは自信や信念、使命感といったものではなく、単に権力者の奢りであると、私は感じています。
正副議長同席のなかで議会の意見を「こじつけ」と罵倒する姿勢は長としてあまりにも適性を欠いているといわねばなりません。
また委員会ではこの案件に限らず全て慎重審議を旨としており、議論を急がせたり、一方を有利に計らうような議事進行は当然のことながらありません。
委員会で修正案が提出されてから採決までには、休憩を含め十分な時間があり、説明をしようと思えばいくらでもできました。
もし準備が整わないのなら休憩を求めてもいいし、必要ならその間に臨時の全員協議会を開いてもいいでしょう。
「修正案がでるとは思っていなかった」とは本音かもしれません。
議会は永らく執行部の追認機関と揶揄されてきました。
「出せばそのまま通る」のが現実だったしそれに慣れきっていたのでしょう。
しかし議会は変わってきています。執行部もそれに応えてともに議論し二元代表制を意義のあるものにしていきたい。