福岡都市圏研究会 →
とは?
一泊で豊前市に行き九州電力豊前発電所所長の室屋和弘氏を講師にお招きし、『電気事業の動向』について研修会を行いました。私的な研修で、費用は全て個人負担です。
お話の内容は、電気事業の変遷と現状、総括原価方式による料金算定、電気事業制度改革の動向、そして原子力発電の必要性でした。
わが国の電気事業は創業期から多様な変遷を経て、現行の9電力体制となり安定供給を実現してきたとのことです。
また電気は貯蔵ができず、電力会社は最大需要電力の伸びに合わせて電源を開発してきました。→ ベストミックス(原子力+LNG+石炭)
原子力についてはなぜ福島で事故が防げなかったのか、他の原発ではどのような対策をとっているのかなど詳しく説明があり、質疑も含め2時間があっという間に過ぎました。
原発が電力事業を支え経済を後押して、私たちの生活を豊かにしてきたことは事実だと思います。
しかし福島第一原発事故の映像を見て、現在に至る惨状を知る者にとってはいくら「大丈夫」といわれてもなかなか「はい」とはいえません。
室屋所長から頂いた手作りの資料は100頁近くになります。
かなりの時間をかけて読み通しましたが、感想としては原発も立地や年数など条件が同じではなく、一律に可、不可が言えないと思いました。
以前糸島市に家族で遊びに行った話を書きましたが、玄海原発は目と鼻の先です。 きれいな海とのどかな陸地を見ていると複雑な気がしました。太宰府市も70km圏内です。
しかし再生可能エネルギーは今のところ効率が悪く将来性はあるものの、非現実的です。
今は火力と水力と省エネで持ちこたえ、その間に(速やかに)限りなく安全な原子力発電が行える体制・技術を構築していく以外ないのではないでしょうか。
研修会に先立ち周防灘CCで親善コンペを行いました。
コンペと言ってもたった2組ですが(スコアはともかく…)盛り上がりました。
向かって右から2番目が今回の幹事、中村勇希氏です。