議会改革特委
3月定例議会で試行された自由討議について議論しました。
総務文教・建設経済・環境厚生の3常任委員会と予算特別委員会で行ったのですが、総務を除く各委員長の報告は「無かった」ということです。
総務文教常任委員会では請願に関して活発な意見交換がありました。
また予算特別委員会では私から施政方針と予算編成の矛盾点について各委員と執行部に意見を求めましたが反応(意見)はありませんでした。
自由討議は議会基本条例の重要な柱のひとつです。
まだ試行・模索の段階で自由に討議できる雰囲気ではありませんが少しずつ慣れていけばと考えています。
ところがさっそく2つの会派から異議が出ました。
1つは「自由討議」という文言は条例に載せるには重過ぎるので「意見交換」とすべき。
2つ目は条例の制定は議員全員に関わる事案だから全員構成でやるべき。
というものです。
1つ目の理由は「・討議という言葉が戦いをイメージさせるので好ましくない・議員の有様は様々で議論をしなくても(できなくても?)別の形(調整・根回し?)で活動しているので問題ない」といった内容ですが、誤解があるようです。
議会基本条例の中に自由討議を入れているところもその運用は様々です。
最終的に各議員は表決で賛成・反対を明らかにし、採決の結果が議決として確定し議会の意思となりますが、現実問題としてここでいう自由討議が各議員の賛否に影響を与えるということはほとんどないと思います。
ではなぜ審議の過程に自由討議のようなものが必要かというと、いままでは質疑〜討論〜採決の中に議員同士が意見をぶつけあい議論を深めていく場所が無かったからです。
「討論」というものはありますが名ばかりで実際は単に自分の賛成反対の理由を述べるだけで反論の仕組みはありません。
また議論=勝ち負けと思っているのかもしれませんがこれも違います。
自由討議はいままで別室で秘密裏にやっていた議論を公にしようという意味があり、先ずは賛成反対の真意を議論の中で明らかにし記録に残そうというものです。
個人の優劣は関係ありません。
ただ議員の中には議論や説明が苦手という方もおられるようですが、本人がせずとも同じ会派なり同意見の者が代表して議論すればいいのです。
議会は長らく追認機関と揶揄されてきました。
「(質疑討論が)ナシ・ナシ・サンセイ」から脱却し、生きた議論・討議を活発に行い、市民に情報発信をしていくことができなければ、その存在意義はありません。
2つ目は何を言ってるのか訳が分かりません。
「議会基本条例(議会改革)特別委員会」は平成23年第2回(6月)定例会最終日にその設置を議員提案し、質疑・討論もなく全員賛成で可決しました。
提案者は議運の委員長、賛成者(記名者)は全会派の代表6名です。
目的は「議会改革の推進及び議会基本条例を制定するため」で、構成は9名です。
同日に「佐野東地区まちづくり及び(仮称)JR太宰府駅設置特別委員会」が全く同様に設置されました。
議員はどちらの特別委員会に入るか事前に打診され、自分の意思でそれぞれの委員会に所属しています。
いままで何ら意見をいうでもなく問題を指摘するでもなく、いまさら構成を見直せとは呆れます。
議会基本条例は各議員に直接関わってくる条例ですから特別委員会としても所属委員以外の議員へは何度も傍聴に来るよう促し、毎月の定例議員協議会では進捗状況について詳細に説明してきました。
また渡辺委員長は傍聴議員にも特別に発言を許可し議論に加わることを認めるといっており、全議員の意見を最大限尊重すると言ってますが、傍聴は同じ議員(1〜2名)が来るだけです。
そもそも委員会というところは付託を受け本会議の前審議をするところです。
審議結果が不満なら本会議で反対すればいいし、継続の動議を出してもいいでしょう。
内容次第で構成を変えるべきというなら常任委員会も同じ理屈になります
また構成を変えるのなら本会議を開き一度委員会の解散を決議し、改めて設置を可決しなくてはなりません。
議会運営に係ることですから正副議長と議運の委員長で話し合い、このままとなりました。
定例議員協議会
執行部からの報告も含め15案件ありました。いくつか報告します。
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4月1日付け人事異動
異動 91名 新職員 20名
教育部理事(非常勤)として元春日西中学校校長の堀田氏が就任されました。
- 平成25年度太宰府市教育施策要綱について
市のホームページに掲載されています。
- 大野城太宰府環境施設組合における焼却後に発生する焼却灰の処理について
■ 本市の可燃ごみは「福岡市大野城太宰府環境施設組合ごみ焼却事務の委託に関する規約」を締結し福岡市に平成15年11月から可燃ごみの焼却処理のみを委託してきた。
■ この間焼却後に発生する焼却灰処理については大野城環境処理センターの最終処分場に埋め立てを行ってきた。
■ しかし平成24年度で埋め立てを完了するので焼却処理と合わせて焼却灰の処理も福岡市に委託することについて大野城太宰府環境施設組合と福岡市で協議を行ってきたが、平成25年度から焼却灰の処理についても福岡市に委託すると協議が整った。
■ この件に関する規約改正については福岡市議会及び大野城太宰府環境施設組合議会において3月に可決されている。
■ これにより福岡市へのごみ処理委託単価が平成24年度は1トン当たり15221円だったのが平成25年度は焼却灰埋立も含めた単価となるので1トン当たり17612円となる。
■ 委託期間の見込みとしては平成28年度に福岡都市圏南部環境事業組合で整備を進めている(仮称)新南部工場及び(仮称)南部最終処分場が稼働するので平成27年度までの3年間を予定している。
- 粒子状物質(PM2.5)にかかる注意喚起について
気になる情報です。→ 福岡県環境部環境保全課の資料
- 国道3号照明灯設置について
かねてより地元から要望があった国道3号の君畑交差点から星ヶ丘交差点までの歩道の照明灯について道路管理者である国土交通省により3月下旬にバス停の君畑と星ヶ丘入口付近に3個設置された。
(他の箇所は?との問いに)近くに電柱が無く電源がとれないので設置できなかった。引き続き国に要望をしていく。